ホーム   »  2016年03月
Archive | 2016年03月

『空想より科学へ』の学習会開始

 エンゲルスの『空想より科学へ―社会主義の発展―』の学習会を始めます。この著作についてマルクスはフランス語版への序文で「科学的社会主義の入門書とよぶべきもの」と言っています。毎月1回開催、第1章の[空想的社会主義]から英語版への序文(史的唯物論について)まで4回ほどで読み終える予定でいます。テキストは岩波文庫が入手しやすいです。
〈岩波文庫版目次より〉
 一 [空想的社会主義]
 二 [弁証法的唯物論]
 三 [資本主義の発展]
 英語版への序文(史的唯物論について)

『空想より科学へ』の学習会
■ 日時:4月20日(水)午後7時~9時
    第1章[空想的社会主義]を読みます。
■ 場所:かながわ県民センター(横浜駅西口5分)
    会議室704号室




 
 

新しい学習会を計画しています 近々に案内を載せたいと思います

第1章第4節「商品の物神的性格とその秘密」その1学習会報告

 3月23日、第4節「商品の物神的性格とその秘密」に入り、前半部分を終えました。
 まずそもそも物神的性格とは何なのか――単なる物が自立した生命を与えられ、超人的な力をもつかのように神のように祭り上げられること、商品も他商品と交換する力(価値)を何か生まれながらにもっているかに人々には見えていること等が議論された後、商品の神秘的性格はどこから生じるのかについて検討しました。使用価値からでないこと、「価値規定の内容」――労働生産物に人間労働が支出されていること、どれだけかの労働時間をかけるということ、人間が社会的労働の一分肢を担わなければならないということなど――から生じるのでもない、商品という「この形態そのものから」、すなわち人間的労働を支出するということが「価値対象性」という物的形態をとり、どれだけ労働を支出したかということが「価値量」という形態をとり、相互に他人のために労働することが「労働生産物の社会的関係という形態」をとること、物と物との関係をとる等が論じられました。では、なぜこうした「形態」をとらねばならないのか――それは商品を生産する労働の特有の性格に根ざしています。商品を生産する労働は互いに独立してばらばらに営まれる私的労働である――しかし私的労働も全体として社会的労働でなければならないのですが、この社会ではそのためには商品交換を通して行われなければならず、その結果、生産者たちの社会的関係は物と物との社会的関係として現れざるをえません。商品を生産する労働のこの固有性は、商品生産社会の特殊歴史性を、それが決して未来永遠のものではないということを教えています。次回、商品生産社会とは別の他の生産形態と対比する中で、この点をさらに見ていきたいと思います。次回は、4節の後半、「ロビンソンの物語」からです。

『資本論』学習会のお知らせ

『資本論』を読む会 3月・4月の予定
日時:3月23日、4月13日、4月27日(第2・第4水曜日)
     いずれも午後7時~9時
場所:かながわ県民センター(横浜駅西口5分)
    会議室3/23⇒706号室、4/13⇒710号室、4/27⇒707号室
連絡先tel:090-7729-9433(伊藤)
※テキスト『資本論』は岩波文庫・国民文庫・新日本新書等々どれでも構いません。レジュメも用意します。参加費は不要ですが、会場費を参加者で分担しています。
※『資本論』は初めてという方も“再挑戦”という方も大歓迎! 初めて参加される方も大丈夫です。前の章や節を振り返り“復習”しながら進めています。
 
 

 

3月9日の学習会報告

 復習の2回目は第3節の「価値形態または交換価値」を検討しました。復習回とはいえ、3節すべてを1回で行うのはちょっと厳しかったかな(blog管理人の感想)と思います。
 第1章の1節と2節で価値と価値の実体が解明されました。第3節では、価値がどのようにして他商品の自然形態で表現されるのか、さらに貨幣形態に至る価値形態の発展が追跡されることによって「貨幣の謎」を解明するのを目的としています――まず、こうした3節の課題について論じられました。
 価値形態の発展をたどる後半部分では、全体的な価値形態(第二形態)から一般的価値形態(第三形態)への移行に関して、価値等式の「逆転」について質問が出ました。過去の学習会でもこの質問が幾度か出たことがありました(「よくある質問」?)。1つの価値等式(A=B)では左辺(相対的価値形態)と右辺(等価形態)の役割は異なっていますが、交換そのものは双方行為ですから、当然A=BはB=Aの逆関係を含んでいます。第二形態は第一形態(A=B)の構成要素の無数の総和(A=B,A=C,…)から成っていますから、この構成要素のそれぞれの逆関係を含んでいます。実際、商品Aが他の多くの商品と交換関係を結び、他の多くの商品を自分の価値表現の材料とするようになれば、逆に他の多くの商品はA商品をそれぞれの価値表現の材料にするようになるということ、したがって他の多くの商品が左辺にきて、A商品が右辺にくるという逆の関係(等式)を含んでいます。
 また、一般的等価物と貨幣との関係についても議論され、関連して、一般的等価形態の位置に最終的に金が「固着」するとしても、歴史的には狭い範囲内では家畜など他の商品も“貨幣”の役割を果たしたのではないか等々についても論じられました。しかし貨幣の現実的歴史的発生の解明については第2章「交換過程」で改めて見ることになるでしょう。ここでは2商品の交換の中に既に貨幣(形態)成立の必然性、“萌芽”があるということを確認したいと思います。次回は4節「商品の物神的性格とその秘密」へ入ります。
 
 
カレンダー
02 | 2016/03 | 04
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -
プロフィール

yokorou15

Author:yokorou15
横浜で月2回『資本論』学習会を開いています。

カテゴリ
最新記事
月別アーカイブ
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

検索フォーム
RSSリンクの表示
QRコード
QR