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第1章第4節「商品の物神的性格とその秘密」その3学習会報告

 4月27日、第4節の16パラグラフから最後まで検討しました。16パラでは、現実世界の宗教的反映という問題が扱われています。人間の生み出した宗教によって人間が支配されるように、商品世界では人間が作り出した「手の生産物」によって人間が制御、支配されるということ、商品社会、資本主義社会では抽象的人間を礼拝するプロテスタンティズムや理神論などが最もふさわしい宗教的形態である、このことは、商品生産社会が価値という形態、物的な形態において商品所有者相互の私的労働を同等な人間労働として関係させる ―― そういう特有の歴史的な社会に照応しているからであるということが確認されました。古代社会などの宗教諸形態の議論も興味の尽きない問題ですが、それらの生産様式では商品生産の諸関係がまだ「副次的な役割」しか果たしていないことを確認して先へ進みました。
17パラから最後までは、物神性にとらわれたブルジョア経済学に対する批判にあてられていますが、長い注も含めて検討しました。マルクスは、重金主義、重農主義の幻想を批判するだけでなく、当時の経済学者たちを痛烈に批判します。彼らは、商品生産では労働がなぜ価値という形態をとるのかという肝心かなめの問いを立てることすらなく、商品生産を絶対化し、資本主義社会を自然的な永遠な制度と見なしたのです。「価値(交換価値)は物の属性であり、富(使用価値)は人間の属性である」 ―― ここは議論になったところです ―― という「商品の魂」を当然のものとして受け取るベイリーらブルジョア経済学者が商品の物神性に骨の髄までとらわれている転倒した意識 ―― 社会的属性である価値を物としての商品に備わっている自然的属性と言っているわけですから ―― が確認されました。
 次回5月11日(水)は、第2章「交換過程」に入ります。

次回は第2章「弁証的唯物論」について~『空想より科学へ』学習会

 第1章「空想的社会主義」を読み終えました。サン・シモン、フーリエ、ロバート・オーエンらの思想がなぜ空想的にならざるをえなかったが論じられました。次回5月18日は、第2章「弁証法的唯物論」を検討します。
★『空想より科学へ』学習会
・日時:5月18日(水) 午後7時~9時
     6月15日(水) 午後7時~9時 (月1回開催)
・場所:かながわ県民センター 会議室5/18⇒601号室、6/15⇒706号室

『資本論』学習会のお知らせ~次回と5月、6月の予定

★『資本論』学習会の予定
・日時:4月27日(水),5月11日(水),5月25日(水),
            6月8日(水),6月22日(水)
      いずれも午後7時~9時、第2・第4水曜日に開催
・場所:かながわ県民センター(横浜駅西口5分)
   会議室 4/27⇒707号室,5/11・5/25・6/8⇒706号室,
                   6/22⇒704号室
・連絡先TEL:090-7729-9433(伊藤)

第1章第4節「商品の物神的性格とその秘密」その2学習会報告

 4月13日第1章4節「商品の物神的性格とその秘密」の後半、12パラグラフの「ロビンソンの物語」から、中世封建社会、家父長的家族の関係、「自由な人々の連合体」=未来の社会主義社会について述べた部分まで検討しました。これらと商品社会と対比することによって、商品社会の限界やその特殊歴史性を押さえていくことが課題でした。
 「ロビンソンの島」の個所でいくつか出された質問の中で、最終行にある「価値のすべての本質的規定が含まれている」とは何のことを言っているのかという点については、前回読んだところを振り返ることによって、第2パラの「価値既定の内容」のことを言っているのだということになりました。これらの「内容」が第3パラで解明されているように、商品という「形態」、「価値の形態」をとることから商品の「謎的性格」が生じるのだということを確認しました。社会主義についてはさまざまな質問が出ましたが、一つはソ連や中国の体制に関するもの。ソ連や中国は「社会主義」といわれてきたが今の中国など見ると資本主義と変わらないものになっているがどう評価すべきか、また、コルホーズのようなものはどういう歴史的段階に位置するものだったのかというものでした。詳細は略しますが、4節の議論と結び付けて言えば、コルホーズのような集団化また国有化なども結局商品生産を克服しえず、したがって今の中国のようにとことんブルジョア的本性を露わにせざるをえなくなった、また、スターリン主義者の「市場主義的社会主義」云々の主張も、その資本主義的現実に合わせたものでしかないということ―ここでマルクスが解明している概念と矛盾すること等々―が論じられました。また、レジュメにある「ゴータ綱領批判」の中の文章について、「精神的労働と肉体的労働との対立」とはどういうことか、労働が「第一の生活欲求」になるとはどういう意味かという質問もありました。これも詳述しませんが、レポーターから資本主義社会の現実の労働と対比する形で、共産主義における労働の意義が語られました。次回は、現実世界の宗教的反映について述べた個所(16パラ)から4節最後までの予定です。
 
 

4月後半、5月の学習会のお知らせ

★『資本論』学習会
・日時:4月27日(水)午後7時~9時
     5月11日(水)午後7時~9時
     5月25日(水)午後7時~9時 (第2・第4水曜日に開催)
・場所:かながわ県民センター
     会議室4/27⇒707号室、5/11⇒706号室、5/25⇒706号室
     
★『空想より科学へ』学習会
・日時:4月20日(水)午後7時~9時
     5月18日(水)午後7時~9時
・場所:かながわ県民センター
     会議室4/20⇒704号室、5/18⇒601号室

『資本論』学習会のお知らせ

★『資本論』学習会4月の予定
・日時:4月13日、4月27日(第2・第4水曜日に開催)
      いずれも午後7時~9時
・場所:かながわ県民センター(横浜駅西口5分)
      会議室4/13⇒710号室、4/27⇒707号室
・連絡先tel:090-7729-9433(伊藤)
※ 4月13日は、第1章第4節「商品の神秘的性格とその秘密」の第12パラグラフ からです。
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横浜で月2回『資本論』学習会を開いています。

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