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第13章「機械設備と大工業」第2節「生産物への機械設備の価値移転」の学習会

 8月23日、第13章「機械設備と大工業」の第2節「生産物への機械設備の価値移転」を学習しました。
 機械の利用と消耗との関係、機械の価値がどのように生産物へ移っていくのか、また、機械の使用がその資本主義的性格によって制限されることなどを検討しました。
 機械は単なる道具に比べれば大きな価値をもっているのは明らかですが、注意すべきは、機械は労働過程に全体的に入るが価値増殖過程には部分的にしか入らないということ、機械は耐用年数に応じて少しずつ価値を移していく、したがって、機械全体の価値と、機械が周期的に生産物に移転する価値部分との間には大きな差が生じます。こうした労働手段の使用価値としての全体的利用とその価値の部分的喪失との差は、道具の場合よりも機械の場合の方がはるかに大きいということ、機械そのものの価値は道具より大きいとしても、耐用年数が長く、大量の生産物の上に配分されるので、各一単位の生産物については付加される価値は道具に比べて小さくなるということが言えます。
 また、道具や機械は、生産物に移転する価値部分を除けば、人間労働の助力なしに存在する自然力とまったく同じように(第6章より、例えば、土地、風、水、鉱脈内の鉄、原始林の木材、等々)無償で作用するということを意味しますが、機械の生産的な作用範囲は道具のそれに比べてはるかに大きいので、機械が無償で役立つ範囲も道具のそれに比べてはるかに大きいこと、したがって、人間は大工業においてはじめて自分の過去の労働の生産物を大規模に自然力と同じように無償で作用させるようになるという機械制大工業の歴史的意義などを検討しました。
 後半では、資本主義のもとでの機械使用の限界について検討しました。一般に機械を使用するかしないかという限界は、機械自身の生産に必要な労働が、機械の使用にとって代わられる労働よりも少ないかどうかによります。しかし、資本主義社会における機械使用の限界はさらに狭いものとして現われます。資本は充用される労働に支払うのではなく充用される労働力の価値に支払うのだから、資本にとって機械の使用は、機械の価値と置き換えられる労働力の価値との差によって限界を与えられています。賃金が低い国で、賃金が高い国で使用されている機械が採用されないのはそのためです。
 次回9月13日は、第3節「労働者におよぼす機械経営の直接的影響」を検討します。
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横浜で月2回『資本論』学習会を開いています。

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