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第2章「交換過程」の学習会報告

 第2章「交換過程」の学習会は11日と25日の2回にわたって行われました。
 商品は、使用価値と価値との統一物として矛盾したものであり、交換過程で、商品は使用価値としての実現と価値としての実現という矛盾となって現れます。商品所有者は自分の欲望を満たす使用価値とでなければ自分の商品を手放そうとはせず、このかぎり交換は個人的過程だが、他方同じ価値をもつどんな商品とでも実現しようとし、そのかぎりでは交換は一般的社会的過程である、だが同じ過程がすべての商品所有者にとって同時にもっぱら個人的であるとともにもっぱら一般的社会的であることはありえません。より詳しく見ると、どの商品所有者も自分の商品を一般的等価とみなし、結局互いに打ち消しあってどの商品も一般的等価ではなく、結局商品として相対することができないという矛盾です。上記の矛盾についての各段落の相互関連などが一番議論になったところでした。
 この矛盾が貨幣を必然的に生み出します。―― 商品所有者は自然本能により彼らの社会的行為によって全商品の中から特定の一商品を押し出し、これを一般的等価としこの商品によって、他のすべての商品の価値を統一的に表示することが可能となります、この排除された商品は一般的等価としてふさわしい自然的性質をもっている金に固着し貨幣になります。ところで商品所有者の自然本能に基づく「社会的行為」の意義について議論となりましたが、貨幣が何か人々の取り決めなどによって生まれた便利な発明品、道具などといったものでは決してないということが確認されました。
 学習会2回目は貨幣発生の歴史的考察部分から始まる後半部分を検討し、様々な質問が出ました。「一面では単純な価値形態をもっているが、他面ではまだもっていない」とは、すなわち、最も端緒的な商品の存在とは、あるいは、直接的な必要のための諸物の有用性と交換のための有用性との分離とは、習慣がそれらの物を価値の大きさとして固定させるとは等々が議論されました。
 また、貨幣についての誤った考えが生じる根拠についても時間を費やし、「交換過程は、それが貨幣に転化させる商品にその価値を与えるのではなく、その独自な価値形態を与えるのである」ということの重要性が確かめられました。さらに、「どのようにして、なぜ、なにによって商品は貨幣であるのか」という部分で、改めて、価値形態論と交換過程論との区別が問題となりました。次回より、第3章「貨幣または商品流通」に入ります。
 
 
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横浜で月2回『資本論』学習会を開いています。

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