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第3章「貨幣または商品流通」第3節「貨幣」 a 「蓄蔵貨幣の形成」の学習会報告

 第3章第3節「貨幣」に入り、前文とaの「蓄蔵貨幣の形成」を学習しました。
 まず、報告者のレジュメをもとに、貨幣の本質や貨幣発生の必然性について復習をし、また3章の1・2節で検討した貨幣の機能(「価値尺度」と「流通手段」)を確認し、さらには注意すべき用語 ― 「交換手段」「流通手段」「購買手段」の区別等 ― について確かめました。そして、第3節の「貨幣」(「貨幣としての貨幣」)は、1節・2節の機能とは異なり現身の金貨幣でなければ果たせない貨幣の機能だということが報告されました。
 
 ところで3節の冒頭にある前文に、「金が貨幣として機能するのは、一面では、それが、その金の(または銀の)肉体のままで、それゆえ貨幣商品として、現れなければならない場合、したがって、価値尺度におけるように観念的にでもなければ、流通手段におけるように代理可能なものとしてでもなく現れなければならない場合であり、他面では、金の機能が金自身によって果たされるか代理物によって果たされるかにかかわりなく、その機能が、金を唯一の価値姿態または交換価値の唯一の適当な定材として、単なる使用価値としての他のすべての商品にたいして固定する場合である」とありますが、なかなか「難しい」(レジュメ)文章でこの部分に多くの時間を費やしてしまいました。後半にある「代理物」とは何を指しているのか、「一面では」「他面では」と2つの場合に分ける意義は何なのか、また後続する貨幣のどの機能を指しているのか、あるいは、2つの場合のどこがどの機能とあてはめていいのか等々の議論が行われましたが、今後の(少なくとも3節を検討し終えた後の)検討課題とすることとなりました。
 その後、aの最後まで検討しましたが時間もなくなり、改めて疑問点が生じればまた次回検討することとしました。次回(9月28日)はbの「支払手段」に入ります。

※資料
 前文について報告者より、フランス語版『資本論』では、「一面では」の方が「諸機能」と複数形で、「他面では」の方が「一つの機能」と単数形になっているとの指摘があり、後日確認しました。
 「これまでわれわれは貴金属を、諸価値の尺度および流通の用具という二つの見地から考察してきた。貴金属は第1の機能を観念的な貨幣として果たすのであり、第2の機能では貴金属は象徴によって代理されることができる。だが、貴金属がその金属体のままで、諸商品の実在的な等価物として、すなわち貨幣商品として現われなければならない諸機能〔des fonctions〕がある。さらに、貴金属が自分自身で果たすことも代理者を通じて果たすこともできるが、貴金属がつねに、諸商品の価値の唯一適合的な化身として普通の商品のまえにたちはだかるという、別の一機能〔une autre fonction〕もある。これらすべての場合にわれわれは、貴金属が、諸価値の尺度および鋳貨としての機能とは対照的に、貨幣、または厳密な意味での貨幣として機能する〔fonctionner comme monnaie ou argent proprement dit〕、と言うのである。」(MEGA,Ⅱ/7, S.102)
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横浜で月2回『資本論』学習会を開いています。

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