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第2回 横浜働く者のセミナー開かれる

2.12「働く者のセミナー」を開催!
長時間労働・過労死はなぜ起こる?
それは資本主義体制下の必然か?
数々の疑問に答え議論し闘いの方向性を探った!


 2月12日午後、横浜市内の会場で「横浜 働く者のセミナー 長時間労働・過労死をなくすには? 搾取労働からの解放を!」という集いが開催されました。主催は横浜市在住・在勤者のサークル「横浜労働者くらぶ」などのグループや個人で構成する「横浜 働く者のセミナー実行委員会」です。これは昨年10月の「労働者の生活を破壊するアベノミクス」に続く第2回目のセミナーで、参加者全員が論議に加わるなど会場は盛り上がりました。

 セミナーではまず講師のKさんが、レジュメと各種資料をもとに約1時間、報告をおこないました。その主な内容は、①最近の長時間労働や過労自殺の実例と監督官庁の「調査結果」の紹介、②安倍内閣が打ち出した「働き方改革」の概要、③現代資本主義下の労働のあり方、④そもそも賃労働とは何かという根源的な問いかけ、等々です。
 初めの①では主に、過労自殺した電通新人社員、高橋まつりさんや、労基法違反容疑で三菱電機が書類送検された男性社員の事件などが取り上げられました。講師は加えて「名ばかり店長」の実態なども明らかにし、「1886年にシカゴの労働者が8時間労働を要求するデモをおこない、それがメーデーの起源になった」という“故事”をあげながら、「最近の悲惨な例を見てもわかるとおり、百何十年たっても8時間労働でさえ全く定着していない」と強調しました。実際、1万を超える「労働事業場」を“監督指導”した労働省労働基準局の調査結果をみても、何と66%の事業場が労基法違反を犯し、そのうち最も多い事案が「違法時間外労働」で44%を占めているのです。
 安倍内閣は「いくらなんでもまずい」と思ったのか、報告②のように「働き方改革」を打ち出し、特に「時間外労働の規制」を強化しようという意向を示しています。これに対し講師は、「結局、資本の成長戦略の立場にたった“改革”にすぎないから、労働時間の本質的な短縮には決して結びつかないだろう」と批判。参加者の中の唯一の女性であるYさんはこれに加え、「一方で“残業代ゼロ法案”も容易している。油断できない」と主張しました。
 ③で報告された「労働のあり方」については、用意した資料に基づき、講師が奴隷制から資本制までの流れを追う中で生産物の取得形態などの変化を説明。次いで、労働者が働いて新しく付け加える「価値」は結局、賃金とその残り(余剰)に分けられるが、その余剰部分は資本家のものになる(労働者は搾取される)という資本主義経済の本質を解説しました。その搾取率なども図式を用いて説明しましたが、要は、資本主義経済体制のもとでは、労働者は資本家の搾取から逃れられないし、搾取率を(講師が用意した資料によると60年代の日本ではほぼ標準の数字である)300%とするなら、8時間働く労働者は(実は)8時間分どころか、たった2時間分しか賃金は得られない、というのが現実(6時間÷2時間=300%)。
 こうした本質的、基本的な労働のあり方の説明のあと、最後に講師の報告は④の「賃労働とは何か、それをどう克服するのか」というテーマに移行。究極的には資本主義体制の克服、つまり新しい体制――社会主義体制への移行こそが必須の課題になる、と講師は力説しました。
 こうした説明を受けて意見交換の時間に移りました。電通の悲劇的事例などは周知のことだったせいか、怒りや憤りをあらわにする参加者もいて、活発に疑問や意見を述べる雰囲気が醸成されました。いくつか紹介してみましょう。
 男性のNさんからは資料に掲載されている、日本と欧米の労働時間を比較したグラフをもとに、なぜ日本の労働時間は突出しているのか、という疑問が出されました。民族性・国民性、または労組の組織率の低さ、既存政党や労組団体が「そもそも搾取構造を認識していないし、労働者に教えてもいない」欠点など、講師はいくつかの理由をあげていました。関連してYさんからは「日本は労組も企業別で欧米のようなジョブ(仕事)別ではないから弱いのでは」という意見が出されました。
 男性のMさんは「日本には労働法があるのだから、政府も企業もちゃんと守って普通に働けるようにしてほしい」と語りました。
議論はさらに進み、資本主義体制から社会主義体制への移行の戦略は? という質問も出ました。講師は「賃金奴隷状態から脱し社会主義を展望するためには、倦まずたゆまず労働者に働きかけていくことが大切」と答えました。
 そのほか、Sさんからはやや“物騒な”意見が。80年代の英米から始まり、以来およそ30年間、世界を吹き荒れた「グローバリズム」が行き詰まりを見せ、いま、トランプ大統領当選やイギリスのEU離脱に見られるように反グローバリズム勢力が勢いづいている。これはいわば「極右」の反転攻勢で、このままでは30年代のようにファシズムが荒れ狂う世界になる心配がある、というのです。
 そうならないためにも、労働者階級の奮起が望まれるところで、講師も「どのように闘うのか、まずはマルクス主義に基づく正しい社会認識が必要」と前置きをして、「ぜひ『資本論』を読んでほしい」と訴えました。この発言を最後に集いは閉会しました。参加してくださった皆さんに感謝します。なお、横浜労働者くらぶでは毎月2回(第2&第4水曜日)、「資本論を読む会」を開催しています。ふるってご参加を!(実行委)
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横浜で月2回『資本論』学習会を開いています。

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